草木染について

About natural dyeing

「吉野の草や木を吉野の水を使って染め出すと、植物がもっている色が一番美しく引き出されるのではないか。」
染色を行うとき、その思いがいつも胸の奥にあります。

『草木染Craftそよご』で行う草木染は、吉野山の豊かな水と自然の中で育った草木の恵みを頂き、一点一点丁寧に手作業で染め上げています。また、媒染にもこだわり、主に山桜の落ち葉で作った灰や吉野山の山椿の灰を使っています。
素材を集める季節や場所、色止めにつかう媒染液の種類、ほんの少しの違いが色に変化を生み出し、その想像を越えた色には、毎回驚かされることばかりです。

素材となる植物を集めるのは、「新しい色との出会い」への期待がふくらむ作業です。
四季折々、覚えのある場所へ採取に行きますが、ありがたいことに「そろそろ実が成っていたよ」「あそこにさがしている木があるよ」「庭木の剪定した枝があるので使って」と声をかけて下さったり、時には、吉野山のご寺院の生け花の花が終わった後の枝をいただきに上がることもあります。

桜で有名な吉野山ですので、桜の草木染を真っ先に思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、吉野山の桜の木は、ご神木ですので、勝手に切ることはできません。
台風で倒れた時にいただいたり、寄進された山桜を植樹する時に切られる枝の部分を山守さんから譲っていただくことがほとんどです。
草木が有り、水が有り、周囲の吉野の方々のお陰があることで、吉野山で染色が出来ています。

ぜひ一度、自然豊かな吉野へ、吉野山へ足をお運び下さい。
『草木染Craftそよご』の草木染を通して吉野を感じていただければ、大変嬉しく思います。

こちらに掲載している染色は、一例です。種類によっては、売り切れの場合も有ります。
新しく染めた糸や製品などは、
インスタグラム(@karu.hanafukin)にて更新しています。

※吉野の情報サイト「よしのーと」さんに草木染について取材して頂きました。よろしければ、ご覧下さい。

草木染 干し
山桜

山桜

クサギ

クサギ

ノブドウ

ノブドウ

アケビ

アケビ

五倍子

五倍子

ヤシャブシ

ヤシャブシ

ネムノキ

ネムノキ

モッコク

モッコク